いのちをつなぐ

ワンワンライブ初期の頃のポスターです
ワンワンライブを始めた目的の一つに
捨てられ処分される犬達を減らしたいというものがありました

茶色い犬の歌

ワンワンライブを始める時に出会い救えなかった茶色い犬の歌。
とてもつらいので一度だけでいいです。茶色の歌を聴いてください。

『茶色』
あの茶色の子を私は忘れないだろう
冷たい床の上 丸まって震えていた
終わりは見えている 壁が迫り追いやられ
落ちた  その先には窒息と焼却が…

怯えているのに やさしい目をしている
あきらめているの? 託してくれてるの?

目の前にある命 たった一つも救えない
これが現実なんだ あまりにも悲しすぎる

「捨てないで… 行かないで…使い捨てのおもちゃじゃないよ
 黄色い首輪つけた日をどうか…思い出して」

迎えが来るのを きっと待っていたよね
あの茶色の子を私は忘れないだろう

茶色との出会いと決心

ワンワンライブを始める時に知ったこと。虐待や放置、ただ繁殖させられる為だけに飼われている犬達のこと。捨てられ、ガス室に送られる犬達、動物実験で殺される犬達のこと。その事実を伝えることで犬たちを救いたい。ワンワンライブを始めた大きな一つの目的でした。けれど現実は… 私には目の前の命を救うことができませんでした。

第一回目のワンワンライブの3日前です。犬の現状を伝えるなら、自分の目で見なければ…そう思って、動物管理センターを訪れました。そこには、茶色い犬がたった一匹で、寒そうに丸まっていました。一匹しかいない理由は、年々保護される犬が減ってきていることと、午前中に処分が行われたからと言うことでした。
この子は、明らかに飼い犬でした。黄色い首輪をして、とても人になれている様子でした。助けたい!私が助けなければ殺されてしまう!ライブの準備に追われる中、一時預かってくれる場所や里親を探しました。
でも、どうしても見つからず、 ライブの前日、その動物管理センターに電話をしました。助けたい。 でも助けられない。たった一つの命を救う事さえ出来ない私に、犬の為のライブなんて出来ない。電話口で泣きました。
対応して下さった職員の方は、言ってくれました。

一つの命を救う事もとても大切です。でも捨てる人がいなくならなければ現状は変わらないんです。あなたは歌で伝えて下さい。 宜しくお願いします。

私は伝えよう。この張り裂けそうな痛みを忘れない。いのちの大切さを伝え続けようと決心した瞬間でした。

動物保護団体Cramp

微力ですが、歌や写真で応援させて頂いています。ロゴも描きました。
私は一つ一つの命を救うことはできないけれど、コンサートや歌や写真、言葉や絵で大好きな犬達の命、たくさんの笑顔が繋がるきっかけを作りたいと思っています。